土壌の分類③ 農地土壌の分類体系
農業の土壌分類についてわかりやすく解説する動画です!日本土壌分類体系を紹介し、造成土、有機質土、黒ぼく土、ポトゾル土などの10種類の土壌を説明。特に褐色森林土に焦点を当て、山麓や丘陵地に広く分布し、畑や林地の活用に適していることを紹介します。褐色森林土の分布図や地域別の特性も紹介!大学の授業や将来の農業活動に役立つ情報を提供します。
土壌の分類について紹介します。農業での土壌の分類には、どのような種類の土壌があるのかを紹介します。私が以前紹介した黒ボク土以外の土壌の種類についても覚えてみてください。
今回は日本土壌分類体系で説明します。
この分類体系は、農業や林業の利用面に活用できるように分類されています。
また、この分類体系は今から6年前の2017年に発表されてもので、比較的新しいです。そのため各都道府県にある土壌診断基準などは包括的土壌分類第一次試案で記載されている場合もあります。
私のホームページの土壌診断基準値の検索も、以前の分類方法で整理し、検索できるようにしています。
では、実際にどのような分類があるのか見てみましょう。
大きく10の種類に分けられています。
造成土、有機質土、黒ぼく土、ポトゾル土、沖積土、赤黄色土、停滞水成土、富塩基土、褐色森林土、未熟土の10こです。
以前では暗赤色土、低地土といった分類があったり、日本土壌分類体系では沖積土、富塩基土になったりしています。
この分類方法の特徴なのですが、まず造成土に該当するものを決め、該当しない土壌の中で有機質土を分類、それ以外で、黒ぼく土を分類、それ以外でポトゾル土を分類・・といったように分類されます。
このなかで比較的面積が大きい土壌分類は褐色森林土です。褐色森林土の特徴を少しだけ紹介します。
褐色森林土の特徴は、山麓、丘陵地、台地に広く分布しています。そのため畑や樹園地の活用が多いです。
農耕地の褐色森林土よりも林地の方が有機物が多く蓄積している傾向にあります。図の赤いところが褐色森林土なのですが、日本は森林が多いため各地に広く分布しています。
しかし、火山灰土壌が多い鹿児島県、関東平野、北海道の道東は少ないですね。
★補足情報★
(参考サイト)
日本土壌インベントリー