土壌の分類② 地質図Navi

"農業と地質学の融合!?地質図Naviを活用して、兵庫県の玄武洞周辺の土壌分類を解説します。玄武岩質の影響を理解することで、農業に応用する方法を紹介します。地域の土づくりをサポートするヒントを提供します。農業と地質学の奥深い関係を探求する動画です。ぜひチェックしてみてね!

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"農業と地質学の融合!?地質図Naviを活用して、兵庫県の玄武洞周辺の土壌分類を解説します。玄武岩質の影響を理解することで、農業に応用する方法を紹介します。地域…

土壌の分類について紹介します。前回の動画で紹介した「地質図Navi」について少し深堀します。地質は農地土壌よりも下の層の状況を表しています。農業・農学的な分類だけでは分からない情報を得られるので、土づくりに応用することも可能です。

今回、地質図から以下の2つの内容をお伝えします。

1つめが地質図Naviの簡単な使い方、2つ目が農業に関わる内容です。

初めに使い方です。こちらが調べられるサイトです。

地質図は、これまで調査してきた情報を地図上に表示したものです。情報量も多く、農業への活用は意図されていないので、初めて見るとその情報量に結構圧倒されちゃいます。実際に動かしてみましょう。

今回は兵庫県の玄武洞付近を見てみましょう。直観的な操作でここまではたどり着けますよ。玄武洞は玄武岩質の洞窟・絶壁で地質や地形を感じられる観光スポットです。20万分1の地質幅をクリックすると地質の情報が見られます。ここでは鳥取です。

玄武洞付近は橄欖石玄武岩溶岩、周辺は流紋岩の分布が多いことが分かります。

内容の2つ目である農業に関わる内容を説明します。この玄武岩はケイ酸が少なめで苦土が比較的多く含まれる岩石です。付近の農地土壌も苦土などの塩基を多く含みやすくなると考えられます。農業向けの土壌分類では、付近はグライ低地土に分類され、水田に向いていることは分かるのですが、塩基類について多い土壌であるということはわかりません。この地域での土壌分析の結果を読み解くヒントになったりするんです。

もちろんこの地域の方々は、玄武岩の影響を受けた土壌であることはご存じなので、わざわざ調べたりしないかもしれませんが、様々な地域で農業や土づくりを支援する側としては、かなり重要な情報です。

農学以外に地質学の知識も必要になりますが、地域の土壌について深堀りが可能です。

★補足情報★

(参考サイト)

地質図Navi

https://gbank.gsj.jp/geonavi/

YouTube 第7回 GSJジオ・サロン 「みんなの地質図」【産総研公式】