土壌診断した!?5 基準値の活用について
みなさん、こんにちは。ひかる泥団子チャンネルです
今日も家庭菜園や農業初心者のみなさんに向けて、
ちょっとしたノウハウをシェアします
土壌分析して得られた結果の数値ですが、いいの?悪いの?
といった判断は、どうしたらいいのでしょうか?
そう、判断のために基準値を利用します
基準値の意味合いは、基準値内
またはその範囲内にあれば、いつも通りの施肥でOK
また、生理障害や
その他の病害の発生の可能性は低いですよ、ということが多いです
基準値について、今回は3つ深掘りします
①野菜ごとの基準値、②土の種類ごとの基準値
③基準値から外れていたら、です。
まず野菜ごとの基準値についてです
土壌診断で最も大事な項目はpHですが
作物によって好ましい土壌のpHは異なります
こちらの表をご覧ください。
家庭菜園でも、よく作られていそうな作物を中心に集めてみました
多くの作物で
6.0から65あたりに土壌を管理していれば良さそうです
でも全部じゃないですよ
例えば、ホウレンソウは中性より
ブルーベリーは酸性よりの土を好みます
またアジサイは、酸性よりの土で青く、アルカリ性の土で赤く色づきます
植物はきちんと土壌の状況を理解しているんですね
野菜を含め、植物ごとに好ましいpHの範囲があり
作物によって基準値が示されています
次に土の種類ごとの基準値についてです
黒ぼく土という土の種類と
それ以外の土で、基準値が異なっている場合があります
こちらがその一例です
農業の生産現場では、知っておいた方がいいかもしれませんね
黒ぼく土は、火山灰を含んでいる土の名前です
その特徴は、有機物を蓄積しやすい、養分を保持しやすい
といった一方で、リン酸を吸着し不溶化させてしまうといったことが挙げられます
そのため、こちらの表のように黒ぼく土、火山灰の土と
それ以外の土で、基準値を変えている場合が多いです
都道府県ごとに基準値となるものを公開していることが多いので
詳しく知りたい人は
私のホームページのサイトでも紹介しているので
もしよかったら、見ていってくださいね
最後に、基準値から外れていたら、です
皆さん自身で簡易に調べたり、専門機関で土壌分析してもらったとき、
もし、基準値から外れていたらどうしたら、いいのでしょうか?
基本的には不足だったら補う、過剰だったら控える
といった考え方です
土壌診断には様々な項目がありますが、
まずpHの結果を確認して、基準値内に収まるように
調整していくことから始めましょう
土壌の基準値を知ってうまく活用できれば、
作物たちは元気に育ってくれるはずです
それでは、また次の動画でお会いしましょう