おまけ・後編

植物の根は、じつは光合成で作られた成分を結構分泌しているかも!?微生物が根に集まる理由や、分泌される物質の種類・働きを解説します!有機酸、糖類、アミノ酸…それって全部意味がありそう?それとも偶然かも!?農学部生なら気になる「根圏の土壌微生物シリーズ」の最終回、ちょっと覗いてみませんか?
ひかる泥団子チャンネルです
今回もいままで4回の動画をふまえた、おまけ・後編です
そもそも、どうして根圏に微生物は集まってくるのでしょうか?
植物からの分泌物によるものなのですが
今回は、何が分泌されているかについて説明します
分泌物の種類、分泌の目的、その量について紹介します
ちょっと大げさに言いますが
大昔から共生してきたとはいえ
微生物は、どうして植物の根に集まってきて活動するのでしょうか?
なぜ、植物に養分や水分を供給したりするかというと
それは・・・
微生物にとってい良いものが
根からたくさん分泌されているからです!
植物の根から分泌される種類は、大きく3つあげられます
1つ、ムシゲルと呼ばれるもので、粘性があります
2つ、有機酸です
クエン酸、ムギネ酸、ピシジン酸などがあります
最後に、そのほかで、糖類 ・ アミノ酸 ・ ビタミン類などです
根は、植物体内の成分のほとんどを含んでいるみたいです
植物が根から分泌する目的ですが
次の2つは教科書などにも書かれています
ムシゲルは、根を張りやすくするためです
有機酸は、植物の生育に不足した
鉄やリン酸を土壌中で溶かし出し、吸収するためです
一方で、糖類 ・ アミノ酸 ・ ビタミン類などは明確な説明がありません
じゃあ、どうして分泌しているんだろうって思ったりしませんか?
確かに、理由はあるかもしれないけど
いまは、難しく考えない方がいいかなって
個人的に思っています
根も、成長しなくてはならないので
光合成でできた糖分などを、篩管をとおして受けとっています
根には、様々な成分があるって思った方が良さそうなんですよね
根の成長に使ったあまりが
土壌に勝手に放出されているんだろうな、とか思ったりします
しかも、根から分泌される量なのですが
植物の種類や生育段階にもよりますが
光合成でできた炭素分の、20-30%が根を通して
土壌中に分泌されています
かなりの量だと思いませんか?
微生物が影響を受けるのも納得です
いかがでしたか?
今回は土をはなれて、植物側を中心に説明しました
根からいろんなものが分泌されているって
私には面白い気がしました
根からの分泌のイメージが少し湧いたよって方は
動画に高評価お願いしますね
では、また次の動画でお会いしましょう
★補足情報★
(参考書籍)
根の事典 新装版、根の事典編集委員会、2009、朝倉書店
三訂版 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録、2016、数研出版
実践土壌学シリーズ1 土壌微生物学 豊田剛己[編]、2018、朝倉書店
エッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 南澤究 妹尾啓史[編著者]青山正和 齋藤明広 齋藤雅典[著者]、2021、講談社
(参考文献)
松口龍彦:根圏微生物の機能と作物の生育,農業技術41(10),p.451-457,1986
P. Hinsinger :How Do PLANT ROOTS ACQUIREMINERALN UTRIENTS? CHEMICAPLR OCESSEINSVOLVED IN THE RHIZOSPHERE. Advances in Agronomy, Volume 64 225-264,1998
平舘俊太郎:根から分泌される有機酸と土壌の相互作用-土壌による吸着反応と有機酸による溶解反応-,化学と生物Vol. 37, No, 7, 1999