ハウス栽培で要注意?!亜硝酸ガスの発生

今回は亜硝酸ガスの謎に迫ります。窒素変換のプロセスや硝化菌の影響、ハウス栽培でのリスクに焦点を当て、亜硝酸ガスの障害を理解しましょう。硝酸イオンの蓄積、pHの変化が引き起こす問題を解説。1970年代の報告や適切な換気の必要性も考察。土づくりの科学を学び、ハウス栽培の成功に繋げましょう。高評価・チャンネル登録お願いします。次回もお楽しみに!さようなら!

【035】ガス化した窒素が生育障害に?!② - YouTube

今回は亜硝酸ガスの謎に迫ります。窒素変換のプロセスや硝化菌の影響、ハウス栽培でのリスクに焦点を当て、亜硝酸ガスの障害を理解しましょう。硝酸イオンの蓄積、pHの変…

ひかる泥団子チャンネルをご覧の皆さん、こんにちは!前回はハウス栽培で気を付けるべきアンモニアガスについてお話ししましたが、今回は亜硝酸ガスに焦点を当ててみましょう。ハウス栽培での換気の重要性について再確認できるのではないでしょうか?

亜硝酸ガスについて、ちょっと詳しく説明しますね。
窒素と2つの酸素と結びついた物質で、ナスやキュウリの果菜類での被害報告があります。温室効果ガスの一酸化二窒素とは、異なる物質なんです。

通常、土壌中の硝化の過程では、主としてアンモニウムイオン、亜硝酸イオン、硝酸イオンの順に変化します。ポイントは、亜硝酸イオンは基本的には蓄積しないということです。

しかし、硝酸イオンの蓄積や土壌pHの低下などの状況により、亜硝酸イオンが蓄積しやすくなります。なぜでしょう?それは、亜硝酸イオンから硝酸イオンへの変換を担当する硝化菌の活動が比較的鈍くなるからなんです。

この硝化菌は一般的に弱酸性以上のpHが好きですが、ちょっとした変化で活動が鈍ることがあります。試験報告では、火山灰土壌での実験では、窒素肥料分の過剰施用やそれに伴う鉄欠乏が硝化菌に影響を与えていると考えられています。

都道府県では、土壌のpHが5.0未満のハウスでの生育障害には、亜硝酸ガスの影響もあると言われています。主な原因は、窒素肥料分の蓄積なので、適切な管理が必要です。亜硝酸ガスの障害は露地栽培よりもハウス栽培で起こりやすいので、特に気をつけましょう。

亜硝酸ガスの生育障害に関する報告ですが、1960年代から70年代が中心で、当時は即効性の窒素肥料の施用量が多かったですし、ハウスの構造上、換気も十分にされていなかったことが考えられます。土壌のpH管理や肥料の過剰施用は避けるといった点や、適切な換気によって亜硝酸ガスの障害を予防できるともいえそうです。

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★補足情報★

近年では、アンモニウムイオンから硝酸イオンに直接変換できるコモマックス最近も発見されています。

(参考書籍)
新版土壌学の基礎 生成・機能・肥沃度・環境 松中照夫[著]、2018、農文協
エッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 南澤究 妹尾啓史[編著者]青山正和 齋藤明広 齋藤雅典[著者]、2021、講談社

(参考文献)
ビニールハウス土壌における硝化作用に基づく窒素の揮散について(第3報) : 亜硝酸の揮散の多い土壌とほとんどない土壌の硝化作用の比較および揮発発生の条件についての検討
永井 恭三, 久保田 正亜, 小松 鋭太郎、土肥誌、39 巻 8 号 p. 370-374(1968 )
ビニールハウス土壌における硝化作用に伴う窒素の揮散について(第6報):各種土壌環境条件の変化の亜硝酸揮散に及ぼす影響について、永井恭三、久保田聖亜、茨城大学農学部学術報告、19号,p.29-39(1971-10)
被覆下における有害ガスによる作物の障害に関する研究I 亜硝酸ガスによるそ菜の障害とその感受性に影響する諸条件、加藤俊博・橘昌司・位田藤久太郎、生物環境制御 Vol.12 No.3(1974)
火山灰性野菜畑・ビニールハウス土壌における硝化作用 活性化因子としての有効態リン酸について永井恭三、小池三千夫、田村義昭、茨城大学農学部学術報告、第25号,p.35-43(1977)