黒ボク土の特徴

土壌の分類の1つである、黒ボク土の特徴を説明しています。黒ボク土に含まれる粘土粒子についても触れています。

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今回は、黒ボク土の特徴について、です。

黒ボク土とは、おもに火山灰からできている土壌です。日本に多く分布しています。畑作面積の約5割が黒ボク土といわれています。黒ボク土でのリン酸の適正施肥やpH管理の大切さが伝わればと思います。

今回のポイントは黒ボク土には特徴ある粘土粒子が含まれている。

まず黒ボク土の位置づけについて説明します。

この図は、日本の土壌分類の一部分で黒ボク土を中心に示しています

“非アロフェン質“は “非火山灰性“と呼ばれることもあります。

黒ボク土の特徴は、透水性、排水性が良く、栽培にとって物理性がよいこと、有機物が蓄積しやすい土壌であることなど、があげられます。

一方で、肥料の3養素の一つであるリン酸肥料の効率が良くないことや、アルミニウムによる根の生育障害も起きやすくなるといった良くない面もあります。

良くない面が起きる要因は、黒ボク土に含まれる、粘土粒子によるものです。

黒ボク土には、このような、左から、アロフェン、Al/Fe-腐植複合体と含鉄鉱物などの粒子を含んでいます。アルミニウムや鉄が粒子の表面にあるため、リン酸や根に影響を与えます。

またこれらの粒子は、☆特にpHが下がり、酸性になると、リン酸の肥料の効率を低下させ、アルミニウムによる根の障害が起きやすくなります。

こういったことから、黒ボク土での栽培管理では、リン酸の適正施肥、pHを酸性にしない管理が重要となっています。

参考になる部分はありましたか。今回の動画では、黒ボク土の特徴について説明しました。

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【補足情報】

(スライド_ポイント)
日本土壌分類体系を基に分類しました。

(スライド_黒ボク土の粘土粒子)
フェリハイドライトのイメージは、科学研究費助成事業研究成果報告書「フェリハイドライトの中距離秩序構造と環境修復機能」を参考に作成しました。

(参考サイト)
日本土壌インベントリー
URL: https://soil-inventory.rad.naro.go.jp/