土の硬さについて② 道具と測り方
この動画では、土の硬さの測り方(山中式硬度計、貫入式硬度計)について解説します。土の硬さが分かると、作物の根が伸びるために重要な耕盤層の有無を調べられます。土壌物理性に興味を持ち、土づくりに取り組むきっかけになるかもしれません。最終回では土が硬くなる要因についても触れます。ぜひ、この動画を通じて農業の知識を深めてみませんか。
今回は、土の硬さについてです。3回に分けて解説します。今回は、土の硬さを測る道具や測り方について紹介します。土壌の物理性に興味をもってもらえたり、土づくりを取り組むきっかけになればうれしいです。
今回は2つ紹介します。
まず1つ目です。
それがこちらの「山中式土壌硬度計」です。
耕盤層の有無を調べるために使われることが多いです。
調べる際の手順を簡単に説明します。
まず、土壌を垂直に掘って土壌断面をつくります。この時、作物の根がはる深さまで掘ることが望ましいです。断面は滑らかにすることがコツです。
次に、断面に対して静かに、垂直に硬度計をいれます。断面にしっかり接触するまで入れましょう。
引き抜いたら、このメモリを読みます。
メモリの大きさが大きいと土が硬いことを表します。20-22mmよりも数字が大きいと作物にとって硬い土で、硬い土には根が伸びません。
様々な深さで測ってみましょう。特定の深さで数字が大きいようなら、その深さに耕盤層があります。
2つ目は貫入式の硬度計です。
こちらは杖上の測定器を土壌に垂直に差し込むことで、その地点の硬さを測ることができます。
土壌断面をつくる必要がないので、体力的は負担が少ないのが特徴です。
また、デジタル式のものは連続して深さごとの硬さを記録してグラフにしてくれるので、耕盤層の有無や、耕盤層がある深さを特定しやすいです。
貫入式硬度計での測定結果は1.5MPa以上であれば、作物が根をはるのに障害があるかもしれません。
★補足情報★
硬度計の販売先例
1.山中式土壌硬度計
株式会社藤原製作所
株式会社佐藤商事
2.貫入式土壌硬度計
大起理化工業株式会社